金とプラチナって、同じデザインだったら、どっちが高いんでしょう。どっちが重いんでしょう。
ジュエリーを購入する時は、好みの地金の色って、だいたい決まってますよね。金色が好きな方もいれば、白い地金(銀色)、ホワイトゴールドや、プラチナが好きな方もいる。
ただ、同じ白い地金のホワイトゴールドとプラチナでは、見た目全く一緒なのに、お値段が違う事あるんです。
これは、金とプラチナのお値段の差もありますが、比重が関係してくるんですね。
今回は、そんな金とプラチナのお話をしていきます。
金とプラチナ、1gの値段。
ここ数年、プラチナより金の値段の方が高い状態が続いていますが、過去には断然プラチナの方が高い時期が長かったんですよね。
又、販売価格(お店で売っている価格)と、買取価格(お店で買ってもらう価格)には差があります。今回は本日、2022年6月22日、田中貴金属さんの価格で比べていきましょう。
店頭小売価格(税込) | 店頭買取価格(税込) | |
金 | 8,784円 | 8,675円 |
プラチナ | 4,475円 | 4,311円 |
なんと、倍の値段差になってますね。
金とプラチナの比重
比重ってなんでしょう。
ある物質の密度(単位体積当たり質量)と、基準となる標準物質の密度との比であり、無次元量である。通常、固体及び液体については水、気体については、同温度、同圧力での空気を基準とする。
Wikipediaより
さて、金とプラチナの比重です。
比重 | |
純金(K24) | 19.3 |
純プラチナ(PT1000) | 21.4 |
プラチナの方が重いですね。
金とプラチナ、それぞれの割合い
純金と純プラチナでしたら、そのままの比重で計算すればよいんですが、金とプラチナそれぞれ、割金(わりがね)と言われる別の金属を混ぜて、硬さや色などを出しています。
一般的なジュエリーには、金は18金が使われています。K18と刻印されます。海外では750とか、AU750とか刻印されていますね。
海外では、7金、14金なども使用されているようです。日本でも最近では10金など、金性の低いものも使われていますが、一般的なジュエリーには前述したようにK18が使用されています。
プラチナはネックレスですとPT850が多いですし、指輪ですとその他にPT900、PT1000なども使用されています。
今回は一般的に使われているK18と、PT850で比べてみましょう。
金とプラチナどっちが重い?
K18の指輪、10gのものをPT850で作ると何ℊになるか。
まずK18の比重です。純金が19.3。K18は、75%が純金で25%が割金です。25%の割金に何が入っているかによって、14.84~16.12と開きが出てきます。同じようにPT850は、17.53~19.38です。
今回は一番低い値で比べてみましょう。
比重 | |
純金 | 19.3 |
K18 | 14.84~16.12 |
純プラチナ | 21.4 |
TT850 | 17.53~19.38 |
改めて、K18が10gで作られた指輪だった場合、PT850だと何gになるのでしょう。
14.84(K18の比重)÷17.53(PT850の比重)=0.846…
K18の10gに上で出てきた値で計算すると
10÷0.846=11.82
K18の指輪10gをPT850で作ると、11.82gになります。
PT850の方が同じものを作った場合、重くなるという結果が出ました。
金とプラチナ、どっちが高い?
さてここで、もう一度、金とプラチナの金額を見てみましょう。今回使用するのは店頭小売価格です。
店頭小売価格(税込) | 店頭買取価格(税込) | |
金 | 8,784円 | 8,675円 |
プラチナ | 4,475円 | 4,311円 |
金は75%純金ですから、8,748円×0.75=6,588円。プラチナは850ですから、4,475円×0.85=3,803円。
今回は割金は考慮せず、単純に金とプラチナだけで計算してみますね。
K18の指輪10gのものは、6,588円×10g=65,880円。
K18の指輪10gをPT850で作ると11.82gになり、3,803円×11.82g=44,951円。
金とプラチナでは、金の方が高くなるという結果になりました。
金とプラチナの指輪、同じデザインだったら、どっちが高い?どっちが重い?
あくまでも、単純計算ではありますが、同じデザインのものだったら、プラチナよりも金の方が高いという結果が出ました。
少し前までは、比重の関係や含まれるパーセンテージから、金とプラチナは同じようなお値段だったんですけどね。さすがに倍の値段差が付いた今では、金の方がお高いという結果になりました。
金がいつまで高騰するか分かりませんが、今はプラチナの方がお買い得!という事でもあるんですよね。
地金価格の相場は常に動いています。どうしても必要なもの(結婚指輪、婚約指輪)以外は時期を見る・・・というのも一つの手かもしれませんね。